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10 異文化を知ること

  つい最近、私は黒板を捨てた。 ipad とプロジェクターを自分で買って、アップルサービスの人に電話で色々教えていた

だきながら、授業にその二つを導入することができた。 ipodはかなりまえから導入し、スピーカーをやはり自分で買って、

CDラジカセを捨てていた。 息子の勧めでらったり、夫の勧めであったりした。 教育の最前線にいて、子供や生徒が使う

最新のものを自ら使うことができないと、その便利さを享受できないだけではなく、その危うさを知って伝えることもできない

。 これは重要な真理を含んでいる。

  私は23歳の1年間をアメリカで過ごした。 それも3人のほぼ同じ年の女の子たちと生活を共にした。 英語がわからな

い以上に彼らが常に要求する”Yes" ”No” と自分の考えをはっきり言う文化にくたびれ果てた。 でも、不思議なもので

1年生活すると、案外簡単にそれができるようになり、日本へ帰ってから再びまわいに合わせて黙っている文化に適応する

ことに苦しんだ。

  皆さんは、パソコンやインターネットがあって当たり前の中で成長されただろうか。 世界は急速的にワンワールドに

なってきた。 メールで意思伝達は当り前だろうし、ビジネスでもなくてはならないものだろう。 誰もが、留学で体験するよ

うな異文化理解を迫られているかもしれない。 世界を相手に仕事をし、実績を上げていくことを期待されている。 色々な

言語や文化背景の人々と仕事をするのである。 実際すべての言語を学習し、文化を学ぶことはできなくても、違いがある

という事実を受け入れて、人と接するかどうかは大きな違いを生むだろう。 可能であれば、是非短期であっても、海外で

勉強する機会を得てほしい。 ビジネスの波も変わるはずだ。