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12 すべてはシュレッダーに

  これを書いている今日は、2013年3月24日、日曜日である。 昨日と今日の2日間でここまで書いてきた。 実は、一

度色々なところから寄せ集めて書いてみたが、字数が多すぎて、大変読みにくいものとなってしまった。 その反省をもとに

若いビジネスマンの方が、隙間時間にタブレットを気軽に開いて読めることを念頭に置いて書いてみた。 功を奏したかど

うかはわからない。 とにかく、今日という今は平成24年度の年度末であり、職場へ行けば、シュレッダーが直ぐ満杯にな

る。 明日の月曜日は、人事が新聞発表になったこともあり、堂々とシュレッダーをかける人が続出しそうである。 印刷室

に置かれているB5、A4,B4,A3の紙の束を見ていると気の毒な気がしてくるのである。 ほんのひと時大切にされ、間も

なくゴミと化すか、重要書類としてシュレッダーにかけられかの運命をたどる儚い命の紙の束である。 電子決済が導入さ

れても一向に紙媒体が減少する気配はない。 電子書籍が主流になれば、紙の本は姿を消すのであろうか。 そういう日

はなかなか来ないのか、決して来ないのか。

  皆さんは、どのような形で仕事をされているのだろうか。 パソコン端末だけを持って得意先を回っておられる方も多い

のだろうか。 プレゼンテーションが当たり前になっているのだろうか。 そこにはもはや紙媒体の案内などは必要ないの

だろうか。 この章は、みなさんに問いかけてばかりで終わりそうだ。 私は29年間教員という仕事を続けてきて、最後は

指導要録という紙に記録を残すことで完結すると思っていた。  しかし、その指導要録も電子化されてきて、紙の値打ち

が落ちつつある。 そしてその紙も、数年後には保管期間が終わり、シュレッダーへ行く運命にある。 結局は、すべては

シュレッダーへ行くのである。 それを若い皆さんには是非早くから知っておいていただきたい。 だから、 何をやっても

無駄である、と言おうとしているのではない。 だから、記録に残すことではなく、その時その時を精一杯努力して生き抜け

ばあとの結果はお任せにしてもいいのではないかという提案である。  契約数を目標血に設定されているビジネスマンも

多くおられると思うが、それはそれ、契約を多く取ることができれば報酬もアップして言うことなしかもしれないけれど、究極

すれば、それもシュレッダーに行く運命だと知って、開き直る自分がいてもいいように思うのだ。 仕事とは皆、そのような

ものではないだろうか。 私も若い時に、そういう考え方ができれば、鬱に陥って休職することもなかっただろうと悔やまれ

る。 54歳のおばさん教員から、せめてそれくらいはむしり取ってほしいと願う。